若者たち2021について

世間がコロナ禍と呼ばれる状況に入って、もう1年半以上が過ぎた。

相変わらずマスクは手放せないし、
お店に入るときはアルコール消毒が欠かせないし、
体調悪くて病院に行っても入り口で37.5℃以上あったら車で待機させられるし、
イベントに遊びに行けば住所や連絡先書かないといけないし。

去年、若者たち2020の中止を決めた時は「まあ夏には戻ってるやろ」と思ってたけど、
1年半以上経っても何も変わらない。

相変わらずGRINDHOUSEの足元にはマーク貼ってるし、
キャパは未だに50人ちょっとやし、
一昨年までは250人即完してたアーティストでも50人が売り切れないし。

それでも1つだけ、大きく変わったことがあって。
今年に入って若いバンドが沢山出演してくれるようになった。
一昨年までは出会ってなかった子達が沢山出演してくれて、沢山遊びに来てくるようになった。

僕にとっては今まで毎週末のように行われてきたことが、
もう飽きてしまって多少うんざりするようなことも、
当たり前やけど、その子達にとっては全てが初めての経験で。

その全てに目を輝かせ、熱く語りかけてくる子達を見て、
続けていきたいな、と思った。
繋げていきたいな、と思った。

最初はよそよそしかったのにライブが終わる頃には少しずつ打ち解けていくあの時間も、
自分の不甲斐なさに押しつぶされそうになって逃げるように飲むお酒の味も、
目的地は一緒なのにちょっとしたボタンの掛け違いで引くに引けなくなって起こったメンバー間の言い争いも、
結局その後仲直りして肩組みながら熱言う瞬間も、
全部全部繋げていきたいな、と思った。


病気は怖い。感染症は怖い。
目に見えない以上、どうしていいか分からない。
勿論死にたくなし、自分の自分勝手な行動で誰かを傷つけたくもない。

だけど、僕が僕らしく生きてこられたのは、様々な文化に触れ合ってきたからだ。

音楽、漫画、小説、映画やファッションは勿論、
憧れてもない先輩に無理やり飲まされた酒や、
大好きだった女の子に心の底にある気持ちが言えずサヨナラを告げられたあの夜、
意味もなく全裸になって3時間みっちり練習したスタジオ、
なんか面白いことがある気がして打ち上げ終わっても帰らず朝まで公園でやってた缶蹴り、
お世話になった先輩の優しさに甘えて結局絶縁されてしまったことも、
全部全部、今の僕を作り上げてきた大事な日々だ。

病気は怖い。感染症は怖い。
だけど、今までこの街で確かに繋がれてきた文化のバントが途切れることだって、
同じくらい怖い。

だから、やります。

前置きが長くなりましたが、若者たち2021やります。
今やれることを、今やれるやり方で。
命も文化も両方守れるように。

今までのライブハウスを複数会場使ったサーキットではなく、今年はあわぎんホール1会場。
4階、5階に複数ステージを作って、屋内サーキットって形でやります。

メインステージは4階の大会議室。
地元の若手バンドは勿論、県内外のメジャー・インディーズバンド含めて、総勢8組出演。
若者たちというイベントに遊びに来てくれる皆さんに、
是非体感して貰いたいライブをする8組が出演してくれます。

同じフロア4階の会議室2・3はサブステージとして、
DJブースを設け、1日いろんな音楽を楽しめるように。

5階の小ホールはトークステージとしてトークライブが2本、
合間に地元バンドによる事前収録ライブを14組集めた“若者たちtheMOVIE”の上映会も行います。

コロナ禍に入って様々な理由で活動休止を余儀なくされたバンドや、
変わらず同じペースで活動してきたアーティスト、
コロナ禍に入って活動を始めたバンド、
それぞれ事情は違いますがコロナ禍の徳島を生き抜く若者のドキュメント映像です。
まだ撮影・編集段階ではありますが、
はっきり言って超大作です。

トークライブも、若者たちの1回目から陰ながら携わってくれてるあの方が、
「若者たちらしい?」ブッキングで、トークライブをしてくれますので、
こちらもお楽しみに。

なんの因果か、コロナ禍に思春期を過ごす若者が、
「この街で音楽を好きで良かった」
「この街のライブ文化が好きで良かった」
と思えるような1日を作り上げたいです。
そしてそんな1日をこれから先も毎日のように作り上げていきたいです。

良ければ皆様のお力を貸して下さい。

若者たち実行委員会 実行委員長
長谷川洋星

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